ステロイドとは、かゆみや炎症を抑えるための薬で、即効性に優れています。人体の副腎という器官でつくられる物質のことで、「副腎皮質ホルモン」と同じものです。辛い皮膚炎の症状を緩和させるためには、抗炎症作用の高いステロイドの力が必要となります。しかし、このステロイドの困った部分は副作用にあります。ステロイドは少量で効果を発揮しますが、皮膚から体内に取り込まれる量だけでも、副作用が起きてしまいます。
■主な副作用
症状が緩和するからといってステロイドに依存し、長期間連用してしまうと、このような副作用が発現しやすくなります。それを最小限に抑えるためにも、正しい使い方を覚えておく必要があるでしょう。
大切なのは、「必要なときに、必要な量だけ、必要な期間のみ塗る」ことです。同じ皮膚炎でも、炎症の程度や重症度は、個人によって違ってきます。状態に合わせた薬を、正しく使うようにしましょう。また、自分の判断だけで使ったり止めたりすると、症状を悪化させたり副作用を招く結果となるので要注意です。
副作用を怖がるあまり「少なすぎる量」を塗ってしまい、効果が出にくいケースもあります。不安を抱えたままで薬を使うのは、かなりのストレスにもなります。聞きたいことや不安があるなら、専門医にしっかり質問し、納得してから使うようにしましょう。
不安は不安でも、「再発したら困る」という気持ちから、ステロイドを使い続ける人もいます。せっかく症状が治まっているのに、塗らないと気がすまない……というケースです。副作用の心配もありますから、早めに止めるのが賢明です。どうしても不安があるときは、専門医にきちんと相談しましょう。
ステロイドは、正しく使えば怖くない薬です。上手に付き合って、その力を改善に活かしていきましょう。